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【記事紹介】「貧困女子高生」報道関連記事

日本の反貧困運動は、絶対的貧困から相対的貧困(格差としての貧困)へと、貧困を図る尺度を変えさせた、と言われています。貧困を格差とむすびつけて考える土壌を作りました。しかし、相対的貧困(格差、見えにくい貧困)が問題にされたことで、ようやく見えるようになってきた人たちが、バッシングの対象になっていくとしたら、、、あまりにも暗く、恐ろしいです。

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「「貧困高校生」中傷なぜ 「見える貧しさ」理解せず」(『西日本新聞』2016年8月29日)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/270549

貧困に苦しむ女子高校生を取り上げたNHKのニュースについて、ネット上で激しいバッシングが起きている。生徒は母子家庭で、経済的理由から進路に悩む様子が描かれたが、私生活まで調べられ、「千円ランチに行ったことがある」「貧困ではない」と批判が殺到。自民党の片山さつき参院議員もツイッターで参戦し、騒ぎに拍車を掛けた。「貧困バッシング」の背景を考える。
 バッシングは18日夜の放送直後から始まった。番組で、生徒の自宅にアニメグッズや高価なイラスト用のペンが映っていたとして、「貧困ではない」「やらせだ」との匿名の書き込みが相次いだ。生徒のものとされるツイッターがネット上で紹介され、「コンサートに行っている」「千円以上のランチを食べている」と個人攻撃も拡大。片山議員は20日、「NHKに説明をもとめ、皆さんにフィードバックさせて頂きます!」とツイートした。
 極貧で衣食にも困る「絶対的貧困」まではいかないが、金銭的に余裕がなく、進学や職業選択の自由を制約されている「相対的貧困」が今、大きな問題となっている。子どもの相対的貧困とは平均的所得の半分に満たない世帯で暮らす子を指し、2012年は過去最高の16・3%。ひとり親世帯に限ると54・6%に上る。
 ただ、こうした問題がまだ広く理解されておらず、小西祐馬・長崎大准教授(児童福祉)は、今回の現象を「日本人の貧困観の狭さが如実に表れた」ととらえる。「以前、市民調査で貧困の定義を問うたところ、『ホームレスや飢餓のような状態』と誤解している人が最多だった。今回の生徒のような、見た目では分からない相対的貧困の実態が知られていないことがバッシングの背景にある」
 貧困は自己責任だとの批判は根強い。生活保護バッシングもある。今回の生徒は、食生活や持ち物までが中傷の対象となった。
 NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福岡」の大戸はるみ理事長は、ひとり親がおしゃれをすると「母子家庭なのに余裕ね」などと陰口を言われるとし、「貧困なら貧困らしくしろという無言の圧力を感じる」と話す。
 さらに「社会の閉塞(へいそく)感や差別構造が、人をさげすんだり、攻撃したりする意識を助長している。問題を正すべき政治家までが、勇気を出して取材に応じた高校生を追い詰めており、不見識だ」と批判する。
 バッシングに対抗する動きも起きている。最低賃金の引き上げを訴える若者を中心としたグループが27日、都内で「貧困叩(たた)きに抗議する新宿緊急デモ」を実施。28日には名古屋市や京都市でも同様のデモがあった。
    ◇    ◇
 ■NHKニュースで紹介
 NHKは18日のニュース7で、「進路悩む高校生 “貧困の現状知って”」と題し、約4分20秒放送。「経済的な壁」から進学をあきらめざるを得ない状況に追い込まれているという高校3年の女子生徒が、神奈川県主催のフォーラムで体験をスピーチするまでを取り上げた。
 生徒はアルバイトで生計を立てる母親と2人暮らしで、家庭の収入が一定の水準に満たない貧困状態にあると説明。自宅にエアコンがなく夏は保冷剤をタオルに包んで首に巻いている様子や、中学時代にパソコンの授業についていけなくなったがパソコンを買うお金がなく、母親が約千円のキーボードだけを買ってくれて練習したエピソードなどが紹介された。
 デザインの仕事に就くのが夢だが、経済的な理由から進路の選択に悩んでおり、生徒はスピーチで「お金という現実を目の前にしてもあきらめさせないでほしいです。その人の努力に見合ったものが手にできる、そういう世界であってほしい」と訴えた。
 NHK広報局の話 この企画ニュースは経済的困窮によって、高校生が希望する進路をあきらめざるを得ないという現実があるということを、当事者の女子高校生自身が、神奈川県が主催するフォーラムで語ったということを中心にお伝えしたものです。
=2016/08/29付 西日本新聞朝刊=
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NHK「貧困女子高生」に批判・中傷 人権侵害の懸念も(『毎日新聞』2016年8月24日)
http://mainichi.jp/articles/20160825/k00/00m/040/053000c

子どもの貧困問題を扱ったNHKのニュース番組で体験を語った女子高校生について、インターネット上で「貧困ではない」「捏造(ねつぞう)だ」と批判する書き込みが相次ぎ、自民党の国会議員がNHKに釈明を求める騒ぎとなっている。ネット上には住所などとともに女子高校生の容姿を中傷する書き込みまでされ、人権侵害が懸念されている。

NHKは今月18日の「ニュース7」で、神奈川県の設置した「かながわ子どもの貧困対策会議」が同日開いたイベントで発言する県内の高校3年の女子生徒を取り上げた。生徒は、経済的な理由から専門学校進学をあきらめたとして「夢を持っているのに、何で目指せないんだろう」と自分の境遇を訴えた。
 番組は、母と2人暮らしでアパートに冷房はない、と伝えた。パソコンの授業のために母にキーボードだけ買ってもらって練習したエピソードを紹介。アニメ関係の仕事に就くのが夢だという生徒の自宅での映像の背後に、イラスト用ペンが映った。
 ネットには「参考価格1万9440円」とする買い物サイトの画像が掲載された。これは「72本セット」の値段で、1本当たり270円だったが、「2万円のペンを所有」という情報が拡散した。
 さらには「部屋にアニメグッズがたくさんある」「1000円以上のランチを食べたとツイートしている」として「貧困ではない」と指摘する声が噴出。生徒の容姿などの書き込みも続き、自宅を撮影したとする写真もアップされた。
 また、自民党の片山さつき参院議員も、20日にツイッターで「チケットやグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思う方も当然いらっしゃるでしょう」と疑問を表明。NHKに説明を求めるとした。23日には「NHKは『貧困の典型例として取り上げたのではない』と説明した」と記した。
 イベントを主催した同県子ども家庭課の小島厚課長は「ショッキングだ。勇気を振り絞って話した生徒への個人攻撃だけはやめてほしい。食べるものや着るものがあるとしても、修学旅行や部活の遠征に行けなかったり、進学をあきらめたりする『相対的貧困』の見えにくさを考えようというイベントだった。まさに見えにくさゆえに誤解が広がってしまった」と話した。
 片山氏は取材に、事務所を通じて「ツイートの内容が現時点の見解で、それ以上は申し上げられない」と回答した。NHK広報部は「本人や家族、行政機関などに取材し、経済的に厳しい環境で生活する高校生だと判断しています」とコメントし、片山氏への回答内容は明らかにしなかった。【加藤隆寛、須藤唯哉】
「ネットだから」というやり得を許してはならない
 貧困問題に詳しいフリーライターのみわよしこさんの話 政治家も含めて相対的貧困と絶対的貧困についての理解が不足している中で、ネットで社会の最も弱い者に対して攻撃のエネルギーが向かってしまった。道のりは険しいが、貧困の解消について社会的な合意を形成すべきだ。自宅の写真や容姿の中傷は立派な犯罪で、立件は可能だと思う。「ネットだから」というやり得を許してはならない。|
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